骨盤を前傾させるとスイッチが入ったように加速する

★かかと着地とフラット着地
最近読んだ金哲彦著『体幹」ランニング』によると、走るときの足は重心の真下に着地すべしということだ。
これは僕が吉川なまずの里マラソンでやった走り方に近いと思う。
BORN TO RUN 走るために生まれた』を読んで触発された走り方だ。
足を前に蹴りだしてかかとから着地するのではなく、からだの真下に足裏全体から着地しながら、速いピッチで走ったのだ。


体幹ランニングでは、背筋を伸ばし、骨盤を前傾させるようにして重心を前方に移すことを説いている。すると重心を乗せた蹴りにより、自ずと全身が前方に運ばれる。
セグウェイという乗り物を連想した。
2輪車の台座に立ち、操作棒を前に倒すと前進する乗り物。
実際、体幹ランニング(風)に走るとき、真っ直ぐ立ったまま重心の真下にその場足踏みするとぴょんぴょん跳ねるが進まず、骨盤を前傾させるとスイッチが入ったようにぐんぐん前に加速していく。
加速しすぎて足が疲れた。


2冊の本の(主観的な)偶然の一致に驚いたが、調べてみたら重心の真下に踏み下ろす「フラット着地」を、足を前にけりだす「かかと着地」よりも推奨する動きが近年見られることを知った。


たとえば、「楽しく走ってステップアップ講座」というサイトで「かかと着地」と「フラット着地」を比較して、「かかと着地」は進行方向に対してブレーキがかかるのに対し、フラット着地は効率がいいと論じている。

ブレーキのかからないエネルギー効率のよいフォームであれば、長距離走では「より楽に、より速く」走れるはずです。そのため、重心の真下で着地する「フラット着地」を身につけることが大切です。

フラット着地、もっと模索してみよう。


★高校演劇祭
さて、時間が経ってしまったが、連休中に近隣の高校10校ほどの演劇部が出演する「春季高校演劇祭in三郷」を観にいったのだった。
休憩中に隣の観客の会話が聞こえた。
「今回は松伏高校が目当てだったんだ」という声。
ちらっと見ると、学校の先生のような風情。聞き手は女の子。高校生か。
そうだろう、そうだろう、と思った。僕も松伏高校は楽しませてもらったのだ。
今回はボンクラ3人組のお笑いコントから始まった。そして3人組は古文書にしたがって、女にもてるようになるために山に登る。
結界を越えたら、あやかしの土地であった。日本的民話ホラーだ。そして不思議なパワーを発揮して乱闘へ。
笑いもホラーもアクションもぶち込んだ大娯楽作品。楽しかった!
もちろん絶叫もあった。「母さ〜ん!!」というあらゆる絶叫の中でも究極の絶叫だ。
あやかしの「おばば」を演じていた女優は本当に高校生? すごい風格!
さっきの先生らしき人は、「舞台を見ると高校がわかる。松伏高校は自由で明るい高校だよ」と断言していた。
(じつに)