粒がそろったアタックが青空に轟いた

11月3日の文化の日草加ふささら祭りに出演しました。


演舞場となった通りはかなり広い。
風邪を引いた人など欠席者が多くて、やや物足りない人数で見映えよく踊ることができるかちょっと不安がありました。
でもそこは成長著しい今年のほおずき連。きれいに均等に広がり、団扇、提灯、女踊りの各部門がバランスを取りながら大きな踊りを見せているなあと、後方から感心して見ることができました。


鳴り物チームも、自由に前衛に上がるよりも、後方で隊列を整えてひたすら音の塊を前方に打ち放つことに徹しました。職人的な誇りを持って。
例外的に鉄砲玉のAくんだけはたまに前衛に送り込んだけどね。


今回大太鼓は5人。
そこで最初は前3人後ろ2人の陣形を組んで、塊を作りました。
でも最後は5人で横一連に大きく広がる隊列を試みました。これがよかった。
いつもの左右に揺れるステップも、広がって全員でやるとかなり派手。
そして練習と本番を重ねることで獲得した粒がそろったアタックが、青空に轟いた。
ジーンときた。
疲労で吐きそうにもなりましたが。


三味線は暴走した。
前後左右、縦横無尽に走り回り、踊り手を挑発し、客を盛り上げ、祭りの狂騒をヒートアップさせることに献身してくれた。もちろん三味線はほとんど弾かない。
やはりほおずき連に欠かせない人材であることを確信した次第である。


ところで今回は、縁あって南越谷のかかし連の方がゲスト参加してくださいました。
悠々とした踊りでほおずきに自然に馴染んでいたのはさすがでした。
これからももっとほかの連との交流を持ちたいです。


というわけで、今季の出演はこれにて終了。
なんだか、今季いちばん後味のいい踊りだったかも……。


※写真提供はしじみさん。深い青空と松の緑、そして跳ねる女踊りの色彩が鮮やかです。


★走る姿そのものを存分に味わえる映画

映画『風が強く吹いている』を観てきた。
弱小陸上部が箱根の大学駅伝に挑戦する話。
部員はたった10人。きっかり駅伝10区の人数。
春からがんがん走りこむ。夏も走り、秋も走る。
そして予選会を突破する。
つまり駅伝出場がかなう。夢がかなう。
ならば物語は終わってしまうのか?
いや、ここから、駅伝そのものを見せることがこの映画の主目的だ。
往路復路各区間の特徴に合わせたランナーの個性が光る。
各走者の走りの内面で起こっている孤独や苦痛との壮絶な闘争は、小説のほうが濃いのでぜひそちらを読んでほしい。
映画では走る姿そのものを存分に味わえる。
足の伸びやスピード、そして力強さは圧倒的だ。
あれこそ「走り」なのだ。せめて少しは近づきたいものだ。

弱小チームが大舞台に挑む姿を、わがほおずき連に重ねて見てしまった部分もちょっとあった。
ほおずき連陸上部のまーみん部長は、今週末「湘南国際マラソン」そして2週後に「つくばマラソン」に挑戦する。


★公式サイト↓
http://www.kaze-movie.com/index_pc.html
(じつに)