リサーチと打ち合わせ

草加市内の心身障害者デイケア施設「あしかび」のお祭りに参加してきました。
午前11時と午後1時の2回の阿波踊り披露でした。


10時ちょっと過ぎに現地に着いて、はじめて我々が踊るスペースがあまり広くないという事実を目の当たりにしました。玄関前の駐車スペースが我々の舞台。模擬店も一杯並んでいました。
控え室で着替えたり楽器の準備をしたりしている間、メンバーの間に伝言ゲームのように、「狭いから鳴り物はあそこに並ぼう」「最初は誰が出よう」「女踊りはスローから入ろう」などとあちこちで断片的な声が飛び交いました。
そして本番スタート。そこからは会長の瞬間的な判断による指揮に従って、次々と踊り手たちが即興的な踊りを披露していきました。そして最後はいつものように「だるまさんがころんだ」。さらに全員で踊りながら、お客さんの飛び入りを誘い、暖かい歓声で演技を終えました。


模擬店のおいしいカレーや餃子を食べて休憩しながら、メンバーはおのおのさっきの演技を振り返り、もっとこうしたかった、今日のメンバーこのスペースだったらもっとこんな工夫ができる、と午後の演技に向けて作戦を立て始めます。
とうとう空き地で新たな振り付けをして練習を始めるグループも出現。エース三味線奏者は女踊りのあっちんさんをつかまえて三味線のフレーズを聴かせて助言を求めています。鳴り物に注文をつける人も踊り手もいます。


こうして満を持して始まった午後の部は午前よりも格段の進歩。精一杯の表現をお客さんにお見せできました。
デイケア施設「あしかび」のスタッフの皆さんからの感謝の声がとてもうれしかったです。ぜひ来年も出演させていただきたいです。


ただこんなことも思いました。事前にちょっとでいいから状況をリサーチして軽く段取りを決めておけば、あるいは当日30分早く現場に集まって全員で打ち合わせをしていれば、午前の部ももっと充実した踊りが披露できたかもしれない‥‥。
(じつに)