大泉まつりで華純連さんと

お疲れ様でした。みんなの踊りの水準の高さも確認できて、高円寺に向けてこの方向で修練すればいいと確信しました。

大泉まつりで阿波踊りやってきました。群馬県大泉町で行われる祭りです。ここは日系ブラジル人をはじめとする外国人がすごくたくさん住んでいる、不思議な雰囲気の街なんです。道行く人の多彩さや、あちこちから聞こえてくるパーカッションや歌声の生々しさが素晴らしく、日本じゃないみたいです。


そんな街の祭りに僕たちは招かれたのです。


もうひとつ、高円寺の華純連(かすみれん)さんも招かれていて、共演させていただきました。鳴り物でも踊りでも、うまい人たちがたくさんいる連でした。うちのメンバー達はそれぞれいろいろ刺激を受けたようです。


僕が僭越ながら我が連の踊りに感じたのは、組踊りの時の変化をもっと増やして、多彩さが演出できればいいな、ということでした。ただしそのために鳴り物の変化ももっと必要です。華純連さんの場合、鳴り物が一拍子と二拍子を交互に演奏し分けるので、踊りの変化がとても大きくなるんですよね。


さて、鳴り物、とくに大太鼓について、僕はどんな刺激を受けたか。華純連さんの大太鼓はとにかく力強かったです。全身で叩いていました。それがかっこよかった。それと、リズムパターンではない、と思いました。


二人の大太鼓がいました。リード大太鼓とサイド大太鼓、とでも言ったらいいのでしょうか。サイド大太鼓は二拍子なら、ドンコ・ドンコ・ドンコ・ドンコと叩き、リード大太鼓は同じドンコ・ドンコ・ドンコ・ドンコなのですが、特定の場所にアクセントをものすごく強烈につけて、ノリを叩き出しているのです。


つまりリズムパターンではなく、アクセントパターンといったところでしょうか。
身近な友人が「ああダイナミクスね」と言ってました。なるほど「ダイナミクス・パターン」のほうがいいかも。(7月25日追記)


僕も並んで歩きながら目と耳を鋭敏にして、真似してみたり、さらには彼らに負けまいと強く大きく叩いたりしました。

天井がないと、空に抜けてしまうんですね。叩いても叩いても、今ひとつ思ったほど大きく響いてくれません。はるか前方で踊っていた娘(小1)に音は届いたのでしょうか。


帰宅後、いっしょに風呂に入ったときに聞いてみました。すると娘の返事はこうでした。
「パパの太鼓がいちばんよく聞こえたよ」
僕はうれしくなって聞き返しました。
「パパの太鼓がわかったの?」
「うん、わかったよ」
なによりのねぎらいになりました、ほんとうかどうかはともかく。(笑)
(じつに)