呼吸そのものです

友人から「鼻笛(ノーズフルートともいう)」なるものの存在を教えられました。
鼻から息を出して鳴らす笛です。口の中が木管楽器の共鳴管の役割になり、口の開け方を変えると音程が変わります。
面白そうなので調べたら、すごい動画がありました。
amazing grace by nose flute (鼻笛)

すごいでしょ! 小鳥のさえずりのような可憐な響きです。埼玉県在住のモスリンさんという音楽家です。たくさんの鼻笛演奏動画がアップされています。
Youtubeのチャンネル「鼻笛演奏家 モスリン
鼻笛動画はほかにもをかなり探しましたが、こんな芸術的なレベルの演奏は見つかりません。モスリンさんが世界一と言っていいと思います。
となれば欲しくなるのが人情というものです。お手頃価格のベトナム製のノーズフルートをみつけて、購入してしまいました。
さっそく鼻に押し当てて息を出してみたものの、音が出ません。ああ口が共鳴管だったと、と口を開けたら音が出ました!音程も変わりました。音程を探りながらモリスンさんの動画を思い出して「アメイジング・グレイス」らしきメロディを吹いてみたりしました。
それからしょっちゅう吹いています。ついつい吹いてしまっています。ちょっとずつ上達していますよ。




世界楽器てみる屋」で見つけた陶器でできた「埼玉の鼻笛」もいつか購入したいです。


鼻笛の情報は「全日本鼻笛ポッポコピー」というサイトが網羅的で役に立ちます。
日本鼻笛協会世田谷友の会」という団体もあります。


ノーズフルートのルーツはどこでしょうか。
木製の鼻笛を熱心に作り続けている「★木看板@あだち」さんによると、20数年前に渡米した飯能市の陶芸家Sさんがプラスチック製のおもちゃ「トイ・ノーズフルート」を入手し、持ち帰ってやきもので作ったのが我が国の鼻笛のルーツになっているとのこと。(http://blogs.yahoo.co.jp/ki_kanban/archive/2009/02/24
また、カナダインディアンの有る部族に顔の形をした鼻笛と同じ構造の笛があったという情報も載せています。(http://blogs.yahoo.co.jp/ki_kanban/folder/1501434.html?m=lc&p=7
ポリネシアの民族楽器でも鼻で吹く笛があるそうですが、あちらはフルートのような形でして、鼻笛のような口を共鳴管として使う楽器はすごく珍しいです。肉体へのダイレクト感があります。呼吸そのものです。
(じつに)
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