余裕

大塚阿波踊りの前夜祭を見に、南大塚ホールへ行ってきました。


盛和連商興連駅前連天恵連新粋連
それぞれから刺激をたくさん受けて、太鼓のパターンなどメモしながら見ていました。
盛和連の扇子を人差し指1本でくるくる回す技とか、鳴り物なしで自分たちのかけ声だけできびきび踊る女踊りとか、商興連の鉦と太鼓のコール・アンド・レスポンスなど、ほおずき連に教えたいことがいろいろあります。


天恵連はすごく親近感を感じました。一人一人の個性で勝負しているような感じ。言ってみればほおずき連もそういう方向ですよね。
でも天恵連はそれで50年も続いているから、個性の磨き方も年季が入っている。
年配の男性の踊りの自由闊達な手足のさばきに感動! 拍手が起こりましたよ。
なによりも僕が夢中になってしまったのが、これも年配の男性の締太鼓。両手の動きが大きくて、まるで踊っているよう。顔もずっと笑ってる。大きく頭の上から撥を振りおろすかと思うと、手首を効かせた細かい連打も随所に入る。決まったパターンなんかない歌うように自由な撥さばきです。
その締太鼓と提灯踊りの年配コンビが1対1でやりあう場面はすごかったですよ。高度な技の応酬! 
そして思い浮かんだキーワードは「余裕」。
素早い動きだけど力が抜けてゆったりしている。
そのままでも高度だけど、本当はやればもっといくらでも高度にできるだろうと思わされるんです。
我が身を省みましたよ。全力で限界ぎりぎりで太鼓を叩き続けようとしている自分を。
もっと余裕を見せられるようになりたいものです。
天恵連のホームページ
http://www.pat.hi-ho.ne.jp/s-fujiwara/tenkeiren.html


新粋連は、鳴り物が完璧すぎて、これはカラオケにちがいないと疑ってしまいました。
だって最後まで舞台に出てこなかったし。
閉会後、駅前で踊りを披露していました。なんと完璧な鳴り物をちゃんと再現している! びっくり仰天! 疑って申し訳ないです。
笛の音の美しさなんて鳥肌もんですよ。そのままエコーがかかっているように響くんです。
新粋連の駅前の演奏の最後は「みなさんごいっしょに!」と観客を踊りに誘うパフォーマンス。バチを持ってたら、乱入して太鼓を叩きたかった‥‥‥。
(じつに)