自由奔放な小松島港まつり

徳島ビデオ整理番号5番は「2004年 小松島港まつり」の選抜連のパフォーマンスがたっぷり楽しめるビデオです。
統制のとれた完成度の高い組踊りよりも、踊り手の個性を生かした自由奔放で笑顔があふれる踊りが多いと思います。あくの強い人もたくさんいますよ。

「点連」は、長胴の大太鼓2基を平置きして叩いてました。舞台踊りではこれもありなんですね。エイトビートのいわゆる1拍子など、16分の1拍子の刻みで叩きまくってます! 秩父屋台囃子のドロロロロンみたいな刻みです。平置きなら可能ですね。
「やっこ連」の笛はよく聞くぞめき囃子ではなく独特のきれいなメロディーから入ります(僕が知らないだけで有名なフレーズなのかもしれませんが)。その後も「あんたがんたどこさ」や「おさるのかごや」を取り入れたりします。笛の人は参考にするといいと思います。
やっこ連は、緑はっぴの男たちの団扇踊りにも目を奪われました。面白い踊りなんですよ。
「あすか連」の団扇のおばさんの奇妙で滑稽な踊りや、突然舞台に寝っ転がる男たちにも大笑い。
「八千代連」の三味線のテケテケとベンチェーズみたいに上滑るように弾きまくる奏法にもびっくりしました。ほおずきの三味線さんに聞かせたい!
「とば平連」という連の名前はヴァン・ヘイレンみたい! 「判平連」っていう名前の連ができたら面白い。どんな踊りになるかな。
そのとば平連は「黒潮連」との合同演技でしたが、笛が調子違いで吹いていて最初気持ち悪かったです。でもだんだん慣れてきて、なんだか気持ちよくなってきました。これもありかもしれません。
(じつに)