阿波踊りとナンバ歩きの関係

阿波踊りと武術にはなにか関係がるのかもしれないと思ったのは、「太陽と月の魔神さま」というブログを読んだときでした。
阿波踊りに武術をみる<上>」
http://chat-devil.269g.net/article/2916210.html
阿波踊りに武術をみる<中>」
http://chat-devil.269g.net/article/2920397.html
阿波踊りに武術をみる<下>」
http://chat-devil.269g.net/article/2916205.html

このブログの人は、まず、阿波踊りと日本古来の武道が、とくに足の運びに共通するものがあると見ています。そして、阿波踊りは「隠れ武術」だったのではないかというユニークな説を示唆します。

阿波踊りが権力者に隠れて稽古するための「隠れ武術」だったかどうかはわかりませんが、これは日本人の体の動きをよく残していているとおもいます。こういう動き、体からなら日本の古武術が生まれたのは納得できます。

さらに阿波踊りの構成された流し踊りを、戦国時代の集団戦法、つまり「陣形」に通じると看破しているのです。


とても面白い議論!


古武術と言えば「ナンバ」です。


阿波踊りはよく「ナンバ歩き」の代表例と言われます。
簡単な「ナンバ歩き」の説明は、右足と右手が、左足と左手がいっしょに出る歩き方、というものです。
昔の飛脚がそういう走りで速く長く走ることができたのだそうです。
相撲の足と手の運びがそうですね。太極拳も関係あるようです。
そして阿波踊りがまさにナンバなんですよ。


ナンバを理解することによって、阿波踊りの理解が深まり、上達に通じるのではないか。そう思ってナンバ走りという本を読んでみたんです。

ナンバの原理とは右足と右手がいっしょになるということではないようです。
ナンバの基本動作とは「捻らず」「うねらず」「踏ん張らず」だ、と書いてありました。


ナンバ走りの本質」というページなど、参考になると思います。
http://fnorio.com/0023nannba_running/nannba_running.htm


ではその「捻らず」「うねらず」「踏ん張らず」の基本動作は、阿波踊りに通じるでしょうか。難しいですね。結局、『ナンバ走り』を読み終わってみて、イメージはつかめませんでした。また、阿波踊り上達のための秘策も、残念ながらつかめませんでした。
(じつに)