ジャズと阿波踊り

hoozukiren2006-06-03

 ドンコ・ドンコ・ドンコ・ドンコ

という、阿波踊りの特徴となる二拍子のリズムは、付点八分音符と十六分音符を組み合わせたリズムで、学校の音楽の口ずさみ方なら、

 タッカ・タッカ・タッカ・タッカ

となります。
跳ねるリズムです。


この跳ねるリズムの代表は、ジャズのフォービートやスイングです。
同じ跳ねるリズムでも、全然違いますね。


ジャズではそのリズムは主にシンバルで刻まれる

 タン・タッカ・タン・タッカ

というビートがお馴染みです。


阿波踊りとの大きな違いはアクセントが後ろにあることです。
タンよりもタッカの方が強いんです。
そのために、ジャズを聞いていると揺れるんです。

 タン・ッカ・タン・ッカ
 タン・ッカ・タン・ッカ

頭が前後に揺れて、足が弾んできます。

映画『スイング・ガールズ』を見た方はわかると思います。
彼女たちが「スイング・スイング・スイング」を演奏したシーンを思い出せばわかると思います。


跳ねるリズムの音楽はレゲエもそうです。

 ス・チャッカ・ス・チャッカ

と跳ねます。
アクセントはジャズのように裏の「チャッカ」来るのではなく、そのもっとあとにある、二個目の「ス」に来ます。
そのため、余裕が大きくとれて、ゆったりとした揺れが起こります。
チャッカで背中をちょっと上に伸ばして、「ス」で沈ませるような揺れです。


我らが阿波踊りのリズムは、同じ跳ねるリズムでも全然ちがうノリですよね。

 ドンコ・ドンコ・ドンコ・ドンコ

と強く激しいけれど、大地のように安定しているような気がします。
いかがでしょうか。
(じつに)